[レビュー]7つの習慣を読んだまとめと感想6 – 第5の習慣
まず理解に徹し、そして理解される
コミュニケーションと人格
人はコミュニケーションを取りながら生きており、起きている時間のほとんどをコミュニケーションに使っています。
コミュニケーションを取るにあたって、小手先のテクニックでは相手をしっかりと理解することはできません。
日頃の行動から伝わる信頼をもとに相手が直感的に自分が信頼できるかどうかを判断しています。
相手の話を聞くレベル
話を聞くにあたって、その聞き方や理解度でレベル分けがされています。
- レベル0: 相手を無視している
- レベル1: 聞くふりをする
- レベル2: 選択的に聞く
- レベル3: 注意して聞く
- レベル4: 共感による傾聴
共感による傾聴は、相手の言葉をおうむ返しにするような小手先のテクニックではないということです。
テクニックを使って相手の話を聞くのは相手を侮辱することにもなるとまでこの本では書かれています。
共感による傾聴
これは、相手を理解しようと聞くことです。
相手に視点に立って、相手の目で物事を眺め、相手の見ている世界を見ることです。
それによって相手のパラダイム、相手の気持ちを理解することができるそうです。
処方する前に診断する
ここで、医者の例が出てきます。
生後間もない赤ちゃんの具合が悪く、病院に電話したところ、薬を処方してくれるとのことでした。しかし、薬を処方する医師は赤ちゃんが生後間もないことを知らずに処方しようとしていたのでした。両親は再度確認の電話をして、赤ちゃんが生後間もないことを知らせると、医師は驚いて薬の処方を変えたという話です。
患者がどういう状況下にあるのかしっかり理解した後(診断した後)でないと、適切な処方ができないという教訓ですね。
行動を起こす前に、しっかりと計画を立てたり、調査をしたり、まず理解に徹することが大事だということが伝わってくる節でした。
4つの自叙伝的反応
人の話を聞くとき、相手の話を自分に重ね合わせてしまい、以下の4つの反応をしがちになってしまうそうです。
- 評価… 同意するか反対する
- 探る… 自分の視点から質問する
- 助言… 自分の経験から助言する
- 解釈… 自分の動機や行動から、相手の動機や行動を説明する
ここでは、父親と息子の話が紹介されています。
息子の話を、4つの自叙伝的反応によりちゃんと聞いてあげられなかった父親の例がありました。
学校に行きたくないと言っている息子に対して、学校に行くことは大切だ(評価、助言)と言ったり、学校で本当に努力したのか(探る、評価)などと言う例があり、これは息子の立場になってみるともう相談したく無くなるだろうなという内容でした。
これ自体は極端な例だと思いますが、実際に人と向き合うためには自分の話は一旦置いておいて、理解に徹することが重要なのだと思いました。