[レビュー]7つの習慣を読んだまとめと感想5 – 第4の習慣

Win-Winを考える

人間関係には6つのパラダイムがあり、状況によってパラダイムを使い分けなければいけないものの、人生という大きなスケールで見ると、その中で最も良いパラダイムはWin-Winです。

人間関係の6つのパラダイム

Win-Win

自分も勝ち、相手も勝つ

人生を競争の場としてとらえるのではなく、協力の場としてとらえる考え方です。

全員が満足できる方法は十分にあるという考え方で、誰かが勝者になったからといって、他者が犠牲になって敗者になる必要はありません。

Win-Lose

自分が勝ち、相手は負け

リーダーシップで言うと、「私のやり方を通す。君の意見は聞かない」といった考え方です。

スポーツの考え方もWin-Loseの考え方をしています。試合で「勝つ」というのは相手を「負かす」ということです。

そういう場面もあるものの、人生のほとんどは一人で自立して生きるということはなく、他者とともに、お互いに依存しながら生きているのでWin-Loseの考え方でずっといるのは良くなさそうですね。

Lose-Win

自分は負けて、相手が勝つ

相手に対して何も主張せず、期待せず、見通しも持たない。人に受け入れられ、好かれることを重視する考え方です。

この考え方だと、ひたすら自分の感情を抑えるため自尊心を失い、最終的には人間関係に影響を及ぼしてしまうと思います。

Lose-Lose

自分も負ける、相手も負ける

気が強く頑固で我を通そうとする者同士がぶつかるとLose-Loseの現象が起こります。

自分が負けても良いから相手を負かしたいという考え方です。自暴自棄になっている人がヤケを起こすようなことでしょうか。

Win

自分が勝つ

他者は関係なく、自分が勝てばよいという考え方です。

Win-Win or No Deal

自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに同意する

Win-Winをさらに一歩進めた考え方。双方が納得できる結論に至らなかった場合に、お互いの意見の違いを認めて「合意しないことに合意する」という考え方です。

No Dealという考え方をもっていれば、相手を操ったり思惑通りに話を進めたりする必要はないので、心を開いて話せるし、感情の裏にある根本的な問題を理解しようとする余裕も生まれます。

どのパラダイムを使うのが良いのか

状況によって変わります。臨機応変に使い分けることが大切だと書いてあります。

例えばスポーツの場合はWin-Loseのパラダイムが必要です。

何か人間関係に些細な問題があり、お互いの関係のほうがよっぽど大切だった場合はLose-Winがベストな選択肢になりうると思います。

緊急事態で命に関わるような切羽詰まっている状況では、他人のことを考えている余裕はないのでWinを選択すると思います。