[レビュー]7つの習慣を読んだまとめと感想4 – 第3の習慣

最優先事項を優先する

第1の習慣、第2の習慣、第3の習慣の概要

この章の最初に第1の習慣、第2の習慣、第3の習慣の概要が載っています。

  • 第1の習慣
    • 人間だけに授けられた4つの能力(想像、良心、意思、自覚)に従って自分の責任を発揮して主体的になる
  • 第2の習慣
    • 想像と良心を働かせ、自分の根底にある価値観を見つめ直す
  • 第3の習慣
    • 意思を働かせ、実行していく習慣をつける

意思の力

自分自身をコントロール(マネジメント)するには人間だけに授けられた4つの能力(想像、良心、意思、自覚)のうち、意思が大切です。また、日々の生活で意思を発揮するには誠実さが大切です。

意思とは、決断し選択する能力であり、決めたことに従って行動する能力である。他者や周りの状況の影響に動かされるのではなく、自分の考えで行動し、自覚、想像、良心を使って書いたプログラムを実行する能力である。

p194,195(太字は筆者がつけたもの)

効果的なマネジメントとは最優先事項を優先することです。

感情を抑えて最優先事項を優先するには、目的意識と使命感、そして、あなたの中に確固たる意思が必要だということが書いてあります。

これは第2の習慣で自分自身を見つめ直し、明確な方向感覚と価値観を身につけていれば問題なさそうです。

時間管理

時間管理のマトリクスが紹介されています。

図解で思考整理:緊急度と重要度を基準に仕事の優先順位を見きわめる「時間管理のマトリックス」。|Future CLIP
ビジネスパーソンにとって、やらなければならないことは刻々と増えていきます。ところが、時間は限られているのが現実。うまく進めようとTo Doリストを作成しても、項目が増えるほど、すべてを処理するのがどんどん難しく....

こちらのサイトで時間管理のマトリクスについて詳しく載っています。

第1~第4領域まであり、第2領域に当てはまるタスクがとても大切ですということですね。

第2領域は、重要だが緊急でないタスクが入ります。例えば、人間関係を育てる、長期的な計画を立てる、体を鍛えるなどです。

こうしたタスクは行わなければいけないのを分かっていてもついつい後回しにしてしまうことばかりです。

効果的な生き方ができる人はこれらのタスクに時間をかけているそうです。

デリゲーション

デリゲーションは「権限委譲」のことです。

つまり、誰かに何かを任せることです。

第3の習慣の最後の方では、このデリゲーションについて書いてあります。

すべてのことを達成するには、自分の時間を使って実行するか、人に任せるか、どちらかしかない。ここで大事なのは、自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるときには効果性を考えることである。

p231

この部分では、自分自身をコントロール(マネジメント)することに焦点を当てて書かれています。

マネージャーかスタッフか

デリゲーションをできるかできないかの能力の違いが、マネージャーとスタッフの違いという例が紹介されています。

スタッフは効率を落とさず仕事が続けられると仮定して、1時間で1単位の結果を生産します。

一方、マネージャーはうまくデリゲーションできれば同じ一時間の労力で10単位、100単位の結果を生産できます。

使い走りのデリゲーション

デリゲーションには2種類あるそうです。

  • 使い走りのデリゲーション
  • 全面的なデリゲーション

使い走りのデリゲーションは、ただひたすらに命令するだけというイメージです。

そして、任せた人間の行動を逐一監視するようなやり方です。

全面的なデリゲーション

全面的なデリゲーションは、手段ではなく結果を重視します。

任せた相手に手段は選ばせ、結果に責任を持たせるやり方です。まさに権限委譲ですね。

全面的なデリゲーションを行うには次の5つを明確にし、お互いに理解・納得していることが必要です。

  • 望む結果
    • 何を達成するかであり、どうやって達成するかではないことに注意
  • ガイドライン
    • 失敗する可能性が高いところがわかっているなら、その点を明確にする
    • してはいけないことを明確にする(すべきことを指示するのは控える)
  • リソース
    • 使える人員、資金、技術、組織、リソースを明確にしておく
  • アカウンタビリティ
    • 評価の基準、進捗を求める時期、評価を行う時期を具体的に決めておく
  • 評価の結果
    • 評価の結果、どうなるのかを明確にする
    • 金銭的、精神的報酬が期待できるのか、仕事が拡大するチャンスがあるのか、など

任せる相手次第で、ガイドラインを増減させたり、リソースを調節したりして、効果的なデリゲーションを行うことが大切です。