[レビュー]7つの習慣を読んだまとめと感想3 - 第2の習慣

終わりを思い描くことから始める

人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭において今日という一日を始める。そうすると本当に大切なことに沿って、人生の計画を立てることができるので、人生のビジョンを有意義な形で実現できるということがこの章での基本的な考え方です。

梯子を掛け違えていたら、いくら効率的に梯子を上ったとしても、間違った目的地に素早くたどり着くだけだという例が紹介されています。これは納得できますね。

すべてのものは2度つくられる

ここでは、すべてのものは2度つくられるという原則について、終わりを思い描くことの大切さが様々な例を通して説明されています。

  • 家を建てる際は、綿密に計画をたてて設計図を作成し、それをもとに家を造る。
  • ビジネスでは、事業計画を事前に作成し、それをもとに実行に移す。

他にも多数の例がありますが、これらの例から1度目の創造が2度目の創造と同様に重要なことがわかります。1度目の創造で終わりをしっかりと思い描くことにより、2度目の創造がうまくいきます

前回の影響の輪という言葉を使って説明しますと、1度目の創造にしっかりと責任をもって取り掛かることにより、影響の輪を広げることができるということですね。つまり、自分のコントロールできる領域が広がるということです。

リーダーシップとマネジメント

リーダーシップとマネジメントは大きく役割が違うということがこの部分では書かれています。

リーダーシップ

トップライン(目標)にフォーカスしており、何を達成したいのかを考える役割です。

マネジメント

ボトムライン(最終的な目標)にフォーカスしており、目標を達成する手段を考える役割です。

リーダーシップとマネジメントの違い

梯子の例がわかりやすかったです。

成功の梯子を効率的にうまく登れるようにするのがマネジメントであり、梯子が正しい壁にかかっているかどうかを判断するのがリーダーシップである

p123

ジャングルの例が出てくるのですが、こちらはより具体的にリーダーシップとマネジメントの違いについて書かれています。気になる方は本をぜひ読んでみてください。

また、個人の生活ではマネジメントにとらわれていて、リーダーシップが不足しているとのことです。

確かに、自分自身の価値観を明確にする前に、(間違った位置に梯子がかかっているにも関わらず)能率よく自己管理や目標達成に取り組んでしまいがちですね。

ミッションステートメント

ミッションステートメントは信条あるいは理念を表明したものです。

個人のミッションステートメントを持つことで、変化に適応しながら生活できます。

ミッションステートメントを作るために、自分の人生の中心にあるものから始めなければならないとのことです。

自分の人生の中心は〇〇の源

自分の人生の中心は、それが何であれ人生に必要な以下の4つの要素の源となります。

これらの要素は、生活のあらゆる麺を盤石にするということらしいです。

これをふまえて、様々な人生の中心について後の章で紹介します。

安定

あなたの存在価値、アイデンティティ、心のよりどころ、自尊心、人格的な強さ、安心感のことである。

p137

指針

人生の方向性を決める根源である。

p138

知恵

あなたの人生観、生活を送る上でのバランス感覚である。

p138

行動する力、物事を成し遂げる強みと潜在的な能力のことである。

p138

さまざまな中心

人が一般的に持つ基本のパラダイムを紹介します。

この章を読むと、このパラダイムが上述した4つの要素にどう悪い影響を及ぼすのか理解できます。

私が理解した範囲でまとめたものですので、詳しい解説は本を参照してください。

配偶者中心・家族中心・友人や敵中心

人間関係に依存してしまうので、安定することはなくなってしまいます。

お金中心・所有物中心

限定的な力は得られるかも知れないが、お金や所有物は外的要因に影響を受けるので、心の安定はなくなってしまいます。

仕事中心

仕事の有無で心の安定が乱され、仕事以外の場では知恵と力が発揮されません。

娯楽中心

一瞬の楽しさだけを追い求めている人は安定、指針、知恵、力がないというのは言うまでもないそうです。

教会中心

手段でなく目的と捉えていると、知恵を発揮できず生活のバランス感覚を失ってしまいます。

自己中心

自己という限定された中心からは安定、指針、知恵、力はほとんど生まれないそうです。

原則中心

上で書いたような中心では、なく原則を中心とすることで、揺るぎない普遍の中心から生まれる心の安定、指針、知恵、力を手にすることができるそうです。

様々な中心がありましたが、やはり7つの習慣では、全てに通ずる原則が中心にあるということですね。

ミッションステートメントを記し、活用する

個人のミッションステートメントを書く方法が紹介されています。

役割と目標を設定して、それぞれについて書くようです。

例えば本で紹介されていた例で、以下の様な具合に書けます。

  • 夫… 妻とともに、調和、勤勉、自愛、倹約の精神を持つ
  • 父親… 子どもたちが生きる歓びを深めていけるように手助けする
  • 学者… 毎日新しい大切なことを学ぶ

1つの役割を中心とするのではなく、多角的に自分の目標を書いていけば良いということでしょうか。