[レビュー]7つの習慣を読んだまとめと感想1

第一部:パラダイムと原則

第一部は「7つの習慣」の習慣に関しては出てこない章です。

ただ、一つ目の習慣につながる基礎的な考え方や用語を解説しています。

第一部に入る前に「この本を読んで人生に生かそう」的な褒め称えゾーンが数十ページありますが、そこは軽く読みました。

第一部に入り、個性主義と人格主義の話が出てきます。個人主義は、自分の利益を第一に考える方法で、現代社会にはその考え方が広がっています。人格主義は、個人主義とは違い、一人ひとりの個性に合わせて臨機応変に対応していきましょう的な考え方です。

子供の例が出てきます。自分の子供に対しての接し方の話で、おもちゃを独占している子供に対して他のおともだちに渡してあげたい親は子供を叱りつけてしまいます。しかし、叱りつけたのは親の立場からしか状況を見えておらず、親の立場を保つために起こした行動でした。個人主義的な考えで叱ってしまったのですね。その後、反省し、親が子供に対して接し方を変えると、子供はみるみるうちに良い方向に変わっていき、成績も優秀になり、スポーツでも活躍できました。という話が書いてあります。

パラダイムの話

第二の偉大さ(才能に対する社会的評価)に恵まれていても、第一の偉大さ(優れた人格を持つこと)を欠いている人は多い

p14

若い女性か、老婆か、の錯視が出てくる話。

若い女性か、老婆かに見える有名な絵が出てくる話が出てきます。若い女性に見えるようにちょっと加工した絵を見せられたグループと、老婆に見えるようにちょっと加工した絵を見せられるグループがあり、それぞれのグループ同士で絵について議論するのですが、お互い最初は認識が合っておらずもやもやしてしまいます。しかし、議論が進むにつれてお互いの絵の見方が違うことに気づくのです。

ここで得られる教訓は、自分の中のパラダイム(思い込み)とそれによって受ける影響を理解することが大切だということです。そして、ほかの人のパラダイムを受け入れることも同じく大切なことです。そうすると客観的に物事を見ることができますという話でした。

原則の話

原作という言葉がこの本では頻繁に出てきますが原則という言葉について説明があります。

原則は手法ではありません。手法とは、具体的な活動、行動のことです。そして、原則はあらゆる状況に普遍的に応用できる深い基本の真理です。

一つの例え話に入る前に、自立することと相互依存することについて紹介があります。

一見依存することよりも自立することの方が立派に思えますが、この本によるとそうではないそうです。自立した状態のその先に、相互依存の状態があるそうです。

自立がゴールではなく、相互依存の状態がより良いようです。相互依存することはチームプレーができるということだと理解しています。個人主義から変わることが重要だということでしょうか。

金の卵を産むガチョウの寓話が紹介されます。概要だけ説明します。

1日1個金の卵を産むガチョウがいました。飼い主は欲張って金の卵を1度にたくさん欲しいと思い、ガチョウを殺しておなかの中を開きます。しかしガチョウのおなかの中は空で、ガチョウも死んでしまったので二度と金の卵は手に入ることはありませんでした。

こういった話です。

ここで、P/PCバランスの話が出てきます。PはProduction(成果)、PCはProduction Capability(成果を生み出すための能力・資産)で、PとPCのバランスが大切ですよ、真の効果性は2つの要素からなりますよ、という話でした。

P/PCバランスを維持するには、黄金の卵とガチョウの健康のバランスを見極める高い判断力が要る。それこそが効果性の本質であると言いたい。